山火事予防について

山火事は、一度発生すると消火が非常に難しく、被害が広範囲に及び、多くの生命財産を脅かす危険な災害です。

その原因のほどんどは、「火の取扱いの不始末」です。

乾燥しやすい時期になりますので、次の点に注意いただき、山火事予防に協力ください。

主に次のことに気を付けてください。

〇 燃えやすいものに注意してください。

枯れ草等のある火災が起こりやすい場所では、たき火など行わないこと。

燃え広がり、消火できない事例が多くあります。

〇 消火の確認をしてください。

火の使用中は絶対にその場を離れないようにしてください。

また、使用後は完全に消火したことを確認すること。

〇 気象条件に考えてください。

強風や乾燥などは、火の管理を難しくし、火災の被害を増長させてしまいます。

そういった気象条件では、たき火、火入れを行わないこと。

〇 タバコの不始末に注意してください。

タバコは指定の場所で喫煙し、必ず消すこと。投げ捨て等は行わないこと。

〇 火遊びに注意してください。

火遊びをしないこと。見かけた場合は、是非注意、声がけをお願いします。

〇 火入れは許可を受けて行うこと。

火入れは、許可を必ず受け、防火、消火に必要な人員や機材を整えたうえで行うこと。

山火事はどれぐらい発生しているの?

一年間で約1.3千件発生し、被害面積は約600ha、被害額は約3.5億円となります。

区分 H28 H29 H30 R元 R2 平均
件数(件)

1,027

1,284

1,363

1,391

1,239

1,261
被害面積(ha) 384 938 606 873 449 643
損害額(百万円) 157 900 202 269 201 346

(林野庁HPより)

詳しい情報は、林野庁ホームページをご参照ください。

山火事の起きやすい時期はいつ?

山火事の発生には季節的な特徴があります。

山火事の約7割が冬から春(1月~7月)にかけて集中して発生します。

これは、冬は森林内の落ち葉が積もって燃えやすい状態になっていることや、風が強いことなどの自然現象が重なることと、春先は、行楽や山菜狩りのため山に入る人が増加するほか、農作業に由来する枯草焼きが山林に飛び火する事も原因になっています。

月別発生件数 (H28~R2平均)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
件数 91 136 240 241 192 84 20 88 23 37 45 63

(参照元:林野庁ホームページ)

山火事の直接的な原因にはどのようなものがあるの?

発生した山火事のうち、原因が明らかになったものについてみると、「たき火」が31.4%と最も多く、次いで「火入れ」、「放火(疑い含む)」、「たばこ」となっています。

国内の山火事の多くは、人間の不注意などによるものがほとんど(合計64.1%)です。また、落雷などの自然現象によるものは稀です。

原因別出火件数(平成28年~令和2年の平均)

原因 たき火 火入れ

放火

(疑い含む)

たばこ 火遊び その他
件数 396 225 102 60 25 453
31.4 17.8 8.1 4.8 2.0 35.9

(林野庁ホームページより)

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