わたしたち、移住しました。【移住者リレー 002】

更新日:2025年11月04日

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家族で重ねた12年。そばとともに歩んだ、朝日の暮らし。

既に村の移住者インタビューに掲載されている藤森さんご家族。

朝日そば『ふじもり』を営まれています。

お店について詳しくはこちらを⇒ https://www.soba-fujimori.com/

俊樹さん(52歳)、幸恵さん、娘さん、わんちゃん2匹で暮らしています。

以前のインタビューが実は9年も前のものだということが判明!移住して12年。干支を1周じゃないの!ということで、今の藤森さんの暮らしの話を聞かせてほしいなという気持ちがウズウズ。早速、お話を伺ってきました。

以前のインタビューから9年経ちましたが、どんな9年間でしたか?

コロナの時期はみんなと同じように大変でしたが、お店の方はありがたいことに順調で。

それよりも子どもが学校に馴染むのが大変だったことが一番大きいかな。家族でそこに向き合っている間に、あっという間に5~6年が過ぎた感じ。

まわりの子たちと同じ保育園じゃなかったっていうのと、人見知り、場所見知りっていう性格もあって、馴染むまでに時間がかかったと思う。

当時、朝日村の小学校には「相談室」はあったけど「サポートルーム」がなかったので、毎日(両親の)どちらかが一緒に学校に行って、相談室で一緒に過ごして、そのあと店の営業をしてっていう毎日で。

でも、小学校の先生や教育委員会ともたくさん相談して、高学年になるころには「サポートルーム」を作ってもらえてね。

サポートしてくれる先生が常にいてくれるようになったおかげで、先生との関係やまわりのお友だちとの関係もできてきて、いまは6年生になって自分でいけるようになったね。

苦労は多かったけど、家族で乗り越えてきたいい期間だったと思ってる。親としても、将来のもっと大きい世界につながりを持っていくことを考えても、乗り越えてほしいな~って思ってたから、ずっと背中を押し続ける姿勢は変えなかったの。

このあとまた中学校にあがるけど、ここまですこしずつ階段を登ってきたからね、大丈夫じゃないかな。

店のことでいうと、今は自家栽培はやってないんだよね。コンバインが壊れたのをきっかけに、農家さんにお願いすることにしたから。

自家製粉はしてるけどね。製粉を自分でしてるから、挽き方を好きにできるのはよくて、以前は粗挽きを目指していたけど、コロナの前くらいから長い方がいいかなと思うようになって、少し細かく挽くように変えてきてる。少し短くても、ゴツゴツしたほうがおいしいと思ってたけど、お客さんは長くてチュルチュルしたほうがいいのかなと思って。でも、たまにはゴツゴツしたのも食べたくなるけどね。

【職人気質に語ってくれたと思ったら、”チュルチュル”なんてかわいらしい表現で伝えてくれたご主人。

こんな一面も見せてもらえたので、記念にこの表情の写真をあえて選んで載せておきます。笑】

 

地域との交流は、朝日に来た頃と変わりましたか?

村に来た頃は、この店を使ってフリマ、マルシェ、ライブなんかもやったけど、最近はまったくできてないよね。場所を使ってイベントしてもらったりもして楽しかったけど、最近はそこまでの余裕がないな。

でも、子どもがいることで、地域や学校、お母さん同士のつながりも増えてるよね。

この「三ケ組〈さんがくみ〉」の地域があたたかく見守ってくれてるのをとても感じる。みんなの目があるからね、子どもを育てる上でも安全な地域だと思う。子育てはしやすいよ。

地区には、64戸あるかな。小学生は今は7人。みんな仲良しで、楽しく暮らせてる。

そういう空気感は最初から。受け入れてもらって変わらずに来られてるのは、ありがたいよね。

 

朝日村の気候や環境は、実際に暮らしてみてどう感じてる?

これまで、東京でも、長野のもっと山奥でも暮らしたことがあるから、キャパが広いのかも。

今よりもずっと古い古民家の、マイナス15度になるような部屋で眠っていたこともあって。そこではスキーウェアを来てお茶を飲むような暮らしをしていたから、ここの寒さもまったく気にならないし、こういう100年を超えた家での暮らしは、夏は暑くて当然、冬は寒くて当然。冬は生きて乗り切れば合格よ。

そういう意味では、なにも不満がないのよね。

もっと昔は、ガラス戸もない状態で暮らしていたわけで、このくらいの不便さで、今の時代にこういう暮らしができて、充分でとても便利だと思ってる。でも、娘のお友だちは、冬は寒いって遊びに来ないの笑

【終始穏やかな表情と口調で、軽やかにそう話してくれた幸恵さん。どんな環境も前向きに受け入れて、楽しく生きてらっしゃる様子が印象的でした。】

お店以外の時間はどんなふうに過ごしてる?

今は畑もやっていないのだけど、その分、お店の前の庭の方に力を入れられるようになったかな。

ご近所さんからもらった木を庭に植えていたりしてね。お手入れの時間が作れるようにもなってきた。

それから、畑をやっていた場所を今はドッグランにして使っていて、2階で一緒に暮らしているイヌは、営業中はとても静かなんだけど、営業時間が終わるころになるとゴソゴソしはじめるの。それで、夕方はそのドッグランで一緒に遊んだり。

ここに暮らし始めた頃に、庭でネコが出産していたのをきっかけに、保護ネコ活動もしていて。庭に遊びにくる地域ネコの去勢もしていてね。お店に里親募集のチラシを貼っておいて、ご縁のある方に引き取ってもらって幸せに暮らしている子もいるよね。

【幸恵さんは虫とも仲良し。自然の中にあまりにも自然に溶け込んでいる様子が、ご家族がここでどう暮らしているかを表しているな。と、カメラ越しに感じました。】

【お店兼ご自宅の裏にある、元は畑だったドッグラン。12歳の保護犬 ポジくんと、3歳のおてんばな女の子 はぐちゃん。はぐちゃんは、ここぞとばかりに、体と同じくらいの長さの木の枝を振り回して披露してくれました。】

さいごに、移住を考えている方へのひと言、お願いします!

(移住を検討している方へのメッセージは、「9年前と同じ。今も変わらず大切にしていること。」という藤森さんのメッセージです。)

人生の方向を変えようという時は、自分がワクワク楽しいと思う方向に行けばいい。私はそういうふうに選んで今の暮らしを手に入れました。朝日村は、とても落ち着けるところ。もし移住をお考えでしたらぜひお立ち寄りください。おいしいおそばをご用意してお待ちしています。

 

藤森さんのお気に入りの景色を教えてもらいました。(準備中です)

次にバトンを渡す人は・・・

(準備中です)

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企画財政課 企画・DX推進係(移住担当)

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電話:0263-99-4107 ファックス:0263-99-2745

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