移住者インタビュー02
自家栽培十割そばを提供し、土に根ざしたライフスタイルを実践。
藤森 俊樹 さん(43歳)・幸恵 さん夫妻
家族は妻、子ども1人。出身地の松本市で6年間会社勤めの後、環境に負荷をかけないライフスタイルの実践を目指して脱サラ。東京での修業、大町市、安曇野市などでのそば店経営を経て、2013年朝日村へ。築百年の古民家を改修した「ふじもり」(店舗兼住まい)で自家栽培・自家製粉・十割のそばを提供し、村内外から訪れる多くのお客で賑わう。

どんな経緯でおそば屋さんを開くことになったのですか。
東京の工業系大学を卒業後地元松本に戻り、6年ほど工業関係の会社に勤める間に、地球環境を壊さない生き方をしたいと思うようになりました。そのためには食から変えなければいけないと気づき、会社を辞めることを決意。田んぼや畑をしながら食の店をやろうと漠然と考え、東京で自然食(マクロビオテック)レストランなどで2年ほど勉強していました。そんな時、たまたま妻の友人が大町市に持っていた畑と田んぼ、古民家が借りられることになり、念願だった土に根ざしたライフスタイルを実践することにしました。
その後、素人ながらそば打ちの技術を活かして現金収入を得たのがきっかけとなり、安曇野市に自分のそば屋をオープン。4年間たくさんのお客様に来ていただきましたが、大家さんの都合で閉店することになりました。お客様には申し訳なかったのですが、これをチャンスと考え、もっと本格的に畑と田んぼができる環境でそば屋を開こうと物件を探しました。
朝日村に物件を見つけた時、選ぶ決め手となったのは。
紹介されたのは築百年の古民家で、修復不可能かと思うほどボロボロの状態でした。幸運にも朝日村で良い大工さんと出会い、店舗兼住まいとして使えるよう立派に改修できたことが移住成功の大きな要因だと思います。
奥様はどんな思いでしたか。
この養蚕農家の古民家に出会った時、とてもワクワクしました(笑)。私は日本の戦前の暮らしにすごく興味があり、これは昔ながらの暮らしを見直せる素晴らしいステージだと思いました。暮らしてみて、本当にこの地の気候風土を活かして建てられているんだなと実感。心配だった冬も薪ストーブひとつで暖かく快適に過ごせて、とても満足しています。
歩いて行けるところに広い畑(1町6反)があり、それだけで生きていける環境も心強いです。また朝日村に来た時、皆さんがとてもあたたかく迎えてくれて、とても有難かったですね。3歳の娘と散歩しているとよく声をかけてくれるし、村の皆さんに見守られながら子育てをしているという感じがしています。
お店を経営する上でのこだわりは。また経営状況はいかがでしょうか。
そばは自家栽培の玄そばを中心に、ネギや辛味大根も畑で取れたものを使っています。水は裏山に湧くおいしい水。昔ながらの製法で醸すしょう油、調味料にこだわり、不自然な食材は使わず、子どもに安心して食べさせられる料理を提供しています。村内はもとより村外からわざわざ来ていただくお客様も多く、おかげさまで毎日忙しく営業を続けています。
移住を迷っている人にメッセージをお願いします。
人生の方向を変えようという時は、自分がワクワク楽しいと思う方向に行けばいい。私はそういうふうに選んで今の暮らしを手に入れました。朝日村はとても落ち着けるところ。もし移住をお考えでしたらぜひお立ち寄りください。おいしいおそばをご用意してお待ちしています。
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更新日:2025年05月02日