朝日村で農業を営む方のインタビュー

朝日村での就農について生の声をお届けします

インタビュー01 就農者

朝日村には仲間がいるから、大丈夫です!

齊藤 雄一 さん(38歳)

家族は妻と両親。高校を卒業して7~8年建設会社で働いた後、8年前、親の後を継いで就農した。平成29年3月まで後継者協議会会長を務める。レタス、キャベツ、グリーンボール、グリーンリーフ、サニーレタス、白菜を生産。

畑の中を歩く男性の写真。男性は紫のジャンパー、白い長ズボン、白い長靴を身に着けており、右手にホースのような農機具を持ち、目線は足元の畑を向いている。

農業を始めようと思ったきっかけは。

一人っ子だったこともあり、親の農業を継ぐのは僕だけ。年とともに農作業が大変そうになってきた親の姿を見て、自分がやるしかないかと。朝が早い、休みがない、そもそも儲かるのか。農業にそんなイメージを持っていました。そんな時、村の青年部の先輩に相談すると、こんなことを言われました。やれば何とかなる。農業はやれば面白いし、絶対にハマる。朝日村には仲間がいるから大丈夫だ−。これで決断しました。

実際、青年部や後継者協議会の仲間に教わり技術が向上していくと農業が楽しくなり、比例するように手取り収入も多くなっていきました。それで本当に農業に魅力を感じるようになりましたね。後継者協議会で会長も務めるなど、仲間と一緒に楽しくやっています。

後継者協議会とはどんな組織ですか。

後継者協議会は村の若手農業者18人ほどが参加している組織です。共同農地を持ち、4月にキャベツを定植し6月に出荷、秋にサニーレタスとグリーンミールを定植し11月に出荷という作業をメンバー全員で行います。そこで新しい技術を習得したり情報交換を行うなど、みんなの研さんの場になっています。さらに同じものを生産している他産地と情報交換したり、他県に視察に行ったりもします。メンバーはみんなやる気満々だから、すごく活気がありますよ。

朝日村の農業環境の良さはどんなところですか。

灌水施設が畑に必ずついているのが強み。そこが他の産地と大きく違うところだと思います。畑の道路もきれいで道幅も広く、車や機械の取り回しも楽です。これも他にはない、朝日村ならではの良さだと思います。

朝日村で新規就農を考えている人たちにメッセージをください。

確かに新規就農はそう簡単ではないけれど、パセリ、ズッキーニなどの小物から始めてもいい。そこで農業を覚え、後で本格的にやればいいんです。地元農家の出身なら、ぼくは迷わず朝日村で農業をやることを勧めます。ぜひ一緒にやりましょうよ!

インタビュー02 就農者

朝日村のきれいな畑を見れば絶対にやりたくなる!

清澤 大輝 さん(21歳)

家族は両親と祖父母。高校卒業後2年間、八ヶ岳の農業専門学校で学び、平成28年4月就農。レタス、キャベツ、グリーンボール、サニーレタスを生産している。

ビニールハウスの中で男性を撮影した写真。男性は茶色の上着を身につけ、ホースを持って放水作業を行っている。

農業を始めようと思ったきっかけは。

進路を決めたのは高校時代。祖父母の後を継ぐ人がいなかったからですが、子どもの頃から畑仕事を手伝い、もともと農業は大好きでした。農地もあり、農業をやる基盤は整っていたけど、高校を卒業してすぐには無理だろうと農業の専門学校で2年間学びました。

清澤さんにとって農業の魅力とはどんなところですか。

専門学校で少し勉強して、農作物の品種選び、消毒、肥料を含め、どう作るかすべて自分で決められる仕事だと実感。それであらためて農業に魅力を感じたし、こだわりを持ってできる仕事だと思いました。確かに天候に左右されるリスクもあります。でも農家はそれも受け入れつつ、営々と農業を続けているのだから大丈夫と気楽に考えています。

朝日村の農業環境の良さはどんなところですか。

ほ場整備が整い、畑がきっちり四角でとてもきれい。農作業もしやすいですね。さらに灌水設備が整備され、上高地のきれいな水で作物を育てられる。畑の道路がきれいで道幅も広い。専門学校では勉強したけど、こんなきれいな畑、なかなかないですよ。畑をやりたい人なら、朝日村の畑を見れば絶対にやりたくなると思う。

学校で勉強したことと、実際に畑で学んだことの違いは。

いくら学校で栽培技術を勉強しても、実際の畑では役に立たないことも少なくありません。それどころか、レタスのある品種を言われても全然分からなかった。最初はやり方に戸惑い、他の人のようにはうまくできませんでした。それでJAや、青年部、後継者協議会の先輩たちにひとつひとつ教わり、最新の技術でやったら良いものができた。その時にはとてもうれしくて自信にもなりました。そういう先輩たちのアドバイスがなければ、就農1年目は何もできなかったと思います。

朝日村で新規就農を考えている人たちにメッセージをください。

僕を含めて、20代で農業をやっている仲間も結構います。若くて、本気でやる気のある人なら大丈夫。農業は楽しいですよ!

インタビュー03 就農者

チャレンジ精神のある人にはとても面白い仕事。

上條 惣一郎 さん(34歳)

朝日村出身。家族は妻と子ども3人、両親。信州大学経済学部卒業後、松本市で大手広告代理店の営業社員として勤務。元職場の同僚と「農地ホスピタル」で研修後、2014年「合同会社しなの」を設立。会社組織による大規模農業を志向し、16町歩(約16ヘクタール)の畑でレタスとキャベツを中心に栽培する。

農業用の車の運転席で男性を撮影した写真。男性は紫色のジャンパー、メガネ、紫色のニット帽を身に着け、車を操作している。

朝日村のご出身ですが、会社を立ち上げて農業をしようと思ったきっかけは?

大手広告代理店の営業として中南信エリアを担当していた時、取引先の若手社長から、そんな良いところにいるのにどうして農業をやらないんだ、とアドバイスされたのがきっかけです。実際調べてみると、朝日村はレタスの一箱当たりの生産単価が長野県トップクラス。農家はとても豊かだということが分かりました。実家が農家ではなかったので、企業として農業をやるのも面白いと2014年に大手広告代理店の同僚と二人で『合同会社しなの』を立ち上げました。

経営状況はいかがですか。またこだわっていることは?

代表2名、正社員3名、アルバイト7名の12名体制で、16町歩(約16ヘクタール)の畑でレタスとキャベツを中心に栽培しています。積極的に機械化を進め、規模の拡大と効率化を図り、順調に収益を上げ業績は好調です。朝日村の農家は高いプライドを持ち、良い作物づくりを行うことで市場から高い評価を得ています。我々もその気持ちをしっかりと受け継ぎ、生産量と質の高さの両方を追求。また、つねに新しい技術や効率化のための研さんを積み、天候に左右されないハウス栽培での新たな作物づくりも模索しています。

会社としてどんな将来像を描いていますか。

農業は今も家族経営が主体ですが、地域にとって永続的に営農していくことが大事。会社は私がいなくなっても、社員たちが後を継いでやってくれる。この地域を守っていくためにはそれが大事だと思っているんです。朝日村はチャレンジ精神のある人にはとても将来性のある地域。会社としても地域に貢献していきたいと思っています。

上條さんも子育て世代ですが、朝日村の子育て環境はいかがですか。

畑で作業をしている農家が、お帰り!と下校途中の子どもに声をかけるなど、村全体で子どもたちを見守っている感覚があります。私の子どもたちもノビノビ育っているように感じますね。

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課 農政係

〒390-1188
長野県東筑摩郡朝日村大字古見1555-1
電話:0263-99-4104 ファックス:0263-99-2745
お問い合わせフォームはこちら